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2025年4月12日(土)

きょうの潮流

 大阪・関西万博を主催する博覧会協会が「赤旗」やフリー記者などの取材を拒否して大問題になっています。告発したSNSは表示回数が1日半で200万回を突破。スポーツ紙には「『批判メディア排除』で火種作る万博協会」との批判コラムも▼「隠ぺいは許されない。赤旗を排除するな」「赤旗に真実を書かれたくないのだろう」。さらには「赤旗を応援する気はないが協会の対応はひどい。多額の公金を投じた事業なのに言論封殺か」「きちんとした媒体で実績がある『赤旗』なら取材させるべき」などコメントは党派を超えて▼「赤旗」は愛知万博でも協会から取材が認められ、政府官庁・自治体でも他メディアと差別のない対応を受けています。今回の取材拒否は異常です。「取材は協会が案内したメディアが対象」としており、意に沿わない報道を締め出そうというねらいが▼協会副会長の維新・吉村洋文大阪府知事は昨年4月、万博に批判的な記者を「出禁」と発言。批判されて「批判的意見や課題を指摘するのは報道機関として当然」と、謝罪した経緯があります▼協会は昨年のガス爆発事故の現場をなかなか公開しませんでした。先日の高濃度ガス検知の際にも来場者に退避も呼びかけず、安全軽視と隠ぺい体質が際立っています▼批判的意見の締め出しは「建設的対話や改善の機会を自ら閉ざすことになる」。コメントの指摘を受けとめるなら、報道機関の差別・選別をやめ、国民のいのち最優先の運営に立ち返るのが筋です。


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