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2025年4月3日(木)

きょうの潮流

 サケ、サンマ、スルメイカの不漁がつづき、根室地方ではコンブまで―。海水温の上昇など海洋環境の激変によって、近年、漁業は大きな影響を受けています▼「沿岸漁業を取り巻く環境は危機的な状況にある」。全国漁業協同組合連合会の三浦秀樹常務理事は、共産党の紙智子参院議員との懇談で語ります。地球温暖化で海の環境が変わったため、“磯焼け”が拡大し藻場は減少するなど漁獲量の大幅減少が全国どこでも深刻に、と▼「人が体調の悪い時には体温を測るように、海洋環境の変化の原因追究は海水温をまず測ることから始めたい」と三浦氏。題して「海洋環境変化対応プロジェクト」です。漁業者と海洋の研究者が連携し、海洋環境変化の実情を明らかにしようという初の取り組みです▼北は北海道から南は鹿児島、沖縄まで12区域で、漁師たちが海水温を測ります。集まったデータを分析・調査するのは、魚類生理学などを専門にする東京大学大気海洋研究所です▼ニホンウナギの減少はエルニーニョ現象に関わることを研究・解明した、木村伸吾教授もその一人。「衛星などから測るのは海洋の表面だけ。海中の観測が大事ですが、計器が潮に流されたりさびたりして、陸上観測に比べ経費もかかり困難です。空き時間などを利用した計測なら漁と両立するのでは、とお願いしています」▼「必要なタンパク質を摂取できる水産業はとても重要。食料安全保障上も国益にかないます」。木村氏は共同プロジェクトへの期待を語ります。


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