2024年11月17日(日)
全国都道府県委員長会議
田村委員長の討論のまとめ
日本共産党が15日に開いた全国都道府県委員長会議で、田村智子委員長がおこなった討論のまとめは次の通りです。
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討論のまとめをおこないます。会議では31人の方から発言をいただきました。大変前向きな発言がおこなわれたと思います。視聴していただいた方からも次々と感想が寄せられています。
情勢の大局的見方、党の結果の中間的総括が前向きに受け止められている
討論と感想では、「新しい政治プロセス」が始まったもとでの党の基本姿勢を明らかにした第1章の報告の中身について、総選挙の結果の全体と今日の情勢を大局的にとらえて、いわば選挙結果のショックから、ワクワクへと気持ちが変わっていく。この情勢のもとで、要求にこたえる運動もやる、綱領を手に語り合う宣伝・対話運動もやって、「新しい政治プロセス」を前に動かしていこうじゃないかという、前向きで攻勢的な受け止めが特徴です。
また報告では、総選挙での日本共産党の結果について、常任幹部会としての中間的な総括を述べました。大会決定に則して、科学的な分析をしてこそ前向きに教訓を引き出せるという立場で、常任幹部会で率直な議論をおこない、中央のイニシアチブに弱点があったという率直な総括をおこなったわけですが、これも歓迎されています。とくに、政治論戦の中身は的確で国民の願いにこたえるものだったが、しかし政策や党の姿が届いていない。ここをどうすればいいのか、何をすればいいのかという主体的総括について、職場支部の方から寄せられた提案をふまえての提起――「日本共産党ならではの豊かな発信方法をつくりだす改革」をぜひ一緒にやっていきたいという受け止めがたくさん寄せられています。
情勢の大局的な見方と総選挙の中間的な総括、この二つをあわせて、「モヤモヤが晴れた」「おおむね賛成だ」という感想、意見が多く寄せられており、会議での討論も、私たちの問題提起にこたえるものだったと思います。
党の自力の不足から目を背けず現状打開に力をつくそう
同時に中間的な総括のなかでも強調しましたが、政策や党の姿が届いていないということも含めて、根本は自力にある。自力が不足し、自力が弱っている。ここを直視しようということも、会議の討論のなかで“わがこととして引き付けてつかみたい”との発言がありました。全国からの感想でも、今度こそ党建設をやっていこうという感想が寄せられています。
私の報告のなかでは、自力の不足を直視しようと呼びかけました。これは別の言い方をすれば、自力の不足から目を背けない。目を背けずに、この現状打開にただちにとりくんでいこうということです。ぜひこの報告を徹底し、実践していくことを呼びかけたいと思います。
今回の報告はコンパクトですが、内容は充実したものになっていると思います。それだけに、みんながしっかり読んで議論し、議論しながら打って出るようにしていきたい。すでに常任幹部会声明と志位和夫議長の横浜や千葉での演説とあいさつが討議され、党機関、支部のみなさんで「新しい政治プロセス」についても議論が始まっています。
今日の討論でも、長野県委員長から、有権者の中に打って出て、対話するとまず「おめでとう」と言われる。「今まで政治は“動かざること山のごとし”だったが、それが動いたことに歓迎の声が続いている」。「自民一強」と言われた政治が崩れた。そしてこの崩した力が「しんぶん赤旗」と日本共産党だということが、やはり支持者のみなさん、応援してくださっているみなさん、有権者のみなさんの中に本当に受け止められていて、対話をすれば、「新しい政治プロセス」の中身がつかまれる、党が果たした役割もつかまれるということです。
ぜひ有権者の中に直ちに打って出ながら、報告の中身を深めていくことを呼びかけたいと思います。そして4中総に向けて、ぜひ選挙の総括も今日提起した中心点を議論して深めていただくことを呼びかけるものです。
「空白」をつくらず党勢拡大の目標達成を
その上で、今日このタイミングで全国都道府県委員長会議をおこなったのはなぜなのか。総選挙の総括は4中総でおこないます。そして4中総で全面的な方針を提起することになります。その4中総の前に、この時期になぜ全国都道府県委員長会議をおこなったのか。それは一刻の猶予もなく広い有権者のところに打って出る、一刻の猶予もなく党づくりを開始する。まさに目標を据えて、その目標をやり抜く実践に足を踏み出すためにおこなった、いわば「空白」をつくらないための会議だということです。
報告の第3章で、「第1次・折り入って作戦」で年内に100万人に働きかけることをただちにやろうではないか。そしてこのことと結んで、党員拡大で11月に1千人、12月に2千人を迎え入れる、読者拡大で少なくとも2中総の時点の党勢を突破しようではないかと提起しました。これは大変大きな目標です。しかし、これをやり抜いてこそ来年の都議選、参院選での勝利の保障をつくることができる。そしてまた「新しい政治プロセス」での党の任務を果たすことができる。中長期を展望しての党の未来も開けてくる。そのことをよく党機関の中でも議論をしていただきたいと思います。
特に11月1千人の党員拡大というのは、現状の到達から見れば、この目標をどうやってやり抜くのかを、都道府県委員会、地区委員会の中でも真剣に議論し、支部に提起して実践をしていくことが求められます。同時に、打って出れば、党勢拡大でも前進できる、情勢も熟しています。選挙勝利にむけた活動と一体での党づくりに、この11月ただちに踏み出していくことを重ねて強調するものです。
今日、この会議をおこなった意義を、それぞれの都道府県委員会でも深めていただいて、報告の討議・具体化をはかり、ただちに手だてをとって、なんとしてもこの11月から、党員拡大、読者拡大の目標達成に全力を尽くしていこうではありませんか。このことを心から呼びかけて、討論のまとめとしたいと思います。ともにがんばりましょう。