2024年7月12日(金)
統一協会「念書」無効判決
救済に大きな役割 小池氏
日本共産党の小池晃書記局長は11日、国会内で記者会見し、統一協会の信者だった母親が違法な勧誘を受けたなどとして、長女が損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁が協会側の勝訴とした二審判決を破棄し、審理を東京高裁に差し戻したことを受け、「被害者救済にとって、大きな役割を果たす判決だ」と述べました。
小池氏は、最高裁判決では、返金を求める訴訟を起こさないよう念書を書かせることは公序良俗に反し無効だとしていると強調。「(上告審の被害者)同様に念書を書かせられたケースはほかにもたくさんあると聞いている」として、今後の被害者救済に重要な意味を持つ判決だったと振り返りました。
一方、協会からは被害者、国民に対しいまだに一言の謝罪もないと指摘。さらに被害を訴える人への誹謗(ひぼう)中傷や損害賠償請求まで行っていると批判し、「こうしたことは直ちにやめるべきだ」「協会は、被害者から返還を求める請求には全て応じるべきだ」と述べました。また、「裁判所は解散命令をすみやかに出すべきだ」と求めました。