2024年2月21日(水)
盛山文科相不信任案を否決
衆院本会議 宮本岳志氏賛成討論
自公維が反対
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盛山正仁文部科学相の不信任決議案が20日の衆院本会議で、自民、公明、維新の反対多数で否決されました。日本共産党、立民、国民民主などが賛成しました。共産党の宮本岳志議員は賛成討論で「うそと欺瞞(ぎまん)にまみれた盛山氏に文科相を務める資格は全くない」と訴えました。
宮本氏は、宗務行政を所管する文科相は宗教法人に対する公平で適正な姿勢が求められるとして、「統一協会との関係で一点の曇りもあってはならない」と指摘。統一協会の解散命令請求についての審問が始まろうとする中で、「統一協会と深い関係にある盛山氏が公正な審問にあたることは到底できない」と批判しました。
宮本氏は、盛山氏が2022年9月の自民党の調査にも正直に答えず、協会との関係を隠して文科相に就任したと指摘。選挙の際に、協会から推薦状を受け取っていたことや「政策協定」にあたる推薦確認書に署名していたことなど、深刻な関係が明らかになっても盛山氏は説明責任を果たしていないとして「言を左右にし、不誠実な答弁を繰り返していることは、見苦しい限りだ」と批判しました。
宮本氏は、岸田文雄首相が「現在は協会との関係は断っている」と盛山氏を擁護していると批判し、「即刻罷免すべきであるとともに首相の任命責任も免れない」と強調。問題の本質は自民党と統一協会との長年の深い関係だとしたうえで、「統一協会との関係を断つことはもちろん、徹底解明と宗教法人法に基づく解散命令の発出、そしてすべての被害者に謝罪と補償をさせることが不可欠だ。盛山氏にはそれを行う資質も資格もない」と主張し、盛山氏の罷免と国民の信を失った岸田政権の退陣を求めました。