2024年2月7日(水)
盛山文科相を統一協会系支援
21年衆院選 推薦状受け取り認める
盛山正仁文部科学相は6日の衆院予算委員会で、統一協会(世界平和統一家庭連合)のダミー団体から推薦状や選挙支援を受けていたとの報道について問われ、「報道されているような(受け取った場面の)写真があるのであれば、推薦状を受け取ったのではないか」と認めました。一方、「(支援を)こちらからお願いをした覚えはない」と述べ、支援の依頼については否定しました。立憲民主党の長妻昭、山岸一生両氏への答弁。
盛山氏をめぐっては6日付の朝日新聞が、2021年の衆院選で統一協会の関連団体から支援を受けていたとする関係者の証言を報じました。兵庫1区から立候補した盛山氏は、公示前に統一協会のダミー団体「世界平和連合」から推薦状を受領。選挙期間中、同団体の会員10~20人が事務所名で有権者に電話で投票を呼びかけたといいます。統一協会との関係をめぐり自民党が各国会議員に自主調査を呼びかけた22年の点検結果によれば、盛山氏は選挙支援について明らかにしていませんでした。
文科省は昨年10月、統一協会の解散命令を東京地裁に請求。今月22日に国と協会側双方の主張を聞く「審問」が開かれる予定です。統一協会から選挙支援を受けていた疑惑が生じた盛山氏に、文科相としての資格があるのかが問われます。
山岸氏から「任命の前提が崩れている」と盛山氏の更迭を求められた岸田文雄首相は「引き続き職責を果たしてもらいたい」と拒否。盛山氏も「職務をしっかり果たしていく」と辞任を拒否しました。