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2023年12月9日(土)

首相も「統一協会広告塔」

事実関係調べ公表を

衆参予算委 塩川・山下両氏が追及

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(写真)質問する塩川鉄也議員=8日、衆院予算委

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(写真)質問する山下芳生議員=8日、参院予算委

 「統一協会をアピールする広告塔となっている自覚はないのか」―。日本共産党の塩川鉄也議員と山下芳生副委員長は8日の衆参予算委員会で、岸田文雄首相とニュート・ギングリッチ元米下院議長らとの面会が統一協会(世界平和統一家庭連合)をアピールするイベントの一つだったと告発し、首相が被害の拡大に加担した責任を追及しました。

 岸田首相は自民党政調会長時代の2019年10月4日に自民党本部でギングリッチ氏らと面会。その際に、統一協会の関係団体「天宙平和連合(UPF)ジャパン」の梶栗正義議長が同席していたと報じられています。

 塩川氏は、岸田首相が梶栗氏と面会した翌日の10月5日には、統一協会の韓鶴子総裁が出席したUPF「ジャパンサミット」が名古屋市で開かれ、自民党の細田博之氏(故人)が出席・講演し、梶栗氏、ギングリッチ氏とそろって記念撮影していると告発。さらに、同集会の日米議員の集まりでは、日本側から自民党の山際大志郎衆院議員が、米国側からギングリッチ氏がそれぞれ韓総裁、梶栗氏と記念撮影していることを示し、「これらの行事は統一協会をアピールする一連のイベントだ。ギングリッチ氏はUPFの『平和大使』となっており、いわば統一協会の広告塔だ」として「岸田政調会長(当時)とギングリッチ氏の面会も、統一協会をアピールするイベントの一つだったのでは」とただしました。

 岸田首相は「あくまでも元米下院議長と面会したという認識だ。私と何か関係があったとの指摘は当たらない」と強弁。塩川氏は「面会をしたことで結果として統一協会をアピールする広告塔となっている。その認識、自覚があるのかが問われている」と強調し、事実関係を再調査すべきだと求めました。

 一方、山下氏は、統一協会の被害者が「(政治家は)単なる広告塔なんです。賛同するような、誤解を招くような行動は慎んだ方がいい」と声を上げているとして、「首相が統一協会と接点を持ったことで広告塔となり被害者や加害者を増やすことに加担してしまった可能性がある。どう責任を感じているか」と迫りました。

 岸田氏は「(面会の)同行者に誰がいたか承知していない」と繰り返すのみ。山下氏は「承知していなくとも、写真を撮られれば、それを利用して信者を集めることに使っているのが統一協会のやり口だ。それに胸を痛められないなら『関係の断絶』などできない」と批判しました。


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