2023年11月14日(火)
神田財務副大臣が辞任
政府 再改造内閣で3人目
後任に赤沢氏 「協会」と接点
政府は13日、自民党の神田憲次財務副大臣=衆院愛知5区=について、持ち回り閣議で辞任を決めました。過去の税金滞納が発覚し、野党が辞任を求めていました。事実上の更迭で、政務三役の交代は第2次岸田再改造内閣で3人目。内閣支持率が政権発足後の最低水準に低迷するなか、首相の任命責任が改めて問われ、国民の批判がさらに高まりそうです。
神田氏による国会での説明によると、自身が代表取締役を務める会社が固定資産税の滞納を繰り返し、同社所有のビルが過去4回差し押さえを受けていました。
自民党内からも辞任論が強まっていましたが、松野博一官房長官は13日午前の記者会見で「本人が事実関係を精査し、政治家としての責任で説明責任を果たすことが重要だ」と述べるにとどまっていました。しかし、来週から2023年度補正予算案を審議する衆参予算委員会が始まることから、審議への影響を懸念し更迭やむなしと判断した模様です。
神田氏は、野党などが求めている議員辞職には依然応じる姿勢を見せていません。
後任には自民党の赤沢亮正政調会長代理が就任。同氏は昨年、統一協会と接点のあった同党議員の「点検」結果で公表した121人のうちの一人です。関連団体の会合であいさつしたほか講演を行うなど、協会との関係が指摘されています。協会との関係について、赤沢氏の説明が求められます。