2023年11月1日(水)
統一協会「当面見合わせ」
施設建築で多摩市議会に回答
統一協会(世界平和統一家庭連合)が東京都多摩市に購入した土地で研修施設の建築を計画している問題で、協会が同市議会の申し入れに対し、建築を「当面の間見合わせる」と回答したことが31日、わかりました。
回答は30日付。「昨今の当法人を取り巻く情勢に鑑み、現在の建物の解体は終了させ、その後、新しく建物を建築することに関しては当面の間見合わせたい」としました。「状況の変化に伴い、建設計画を再開する際は別途連絡する」としています。
同市議会は10月初め、統一協会に対し全会一致で「宗教法人法に基づく解散命令がなされないことが確定するまでの間、新たな造成や建築を行わないよう」申し入れていました。
統一協会は昨年4月、同市内に6300平方メートルの土地を購入。今年に入って市に「約400人が宿泊できる研修施設を建築する」と伝え、7月に既存建物の解体工事に着手していました。
これに対し議会のほか、阿部裕行市長も新たな建築工事をしないよう申し入れました。市民団体「統一教会はNO! 多摩市民連絡会」による建設反対の署名運動には約5万5000人分が集まりました。