2023年4月6日(木)
約3億円の損害賠償請求
統一協会と2回目の集団交渉
野党国対ヒアリングで被害者側が報告
野党国対ヒアリングが5日、国会内で開かれ、全国霊感商法対策弁護士連絡会の阿部克臣弁護士が同日、統一協会側に約3億1500万円の損害賠償を求めて集団交渉を行ったことを報告しました。
集団交渉は、2月22日に元信者ら50人が約16億円の返還を求めたことに続く2回目。被害者や家族ら20人が、財産的損害と慰謝料を含む3億円余りの賠償とともに、献金・物品購入の日時や損害額の開示を求めました。
申し入れ人の1人、橋田達夫さんの家庭では、元妻が約30年前に協会に入信して多額の献金をし、その後離婚。長男は2年前自ら命を絶ちました。橋田さんは「被害を訴えた昨年9月から現在まで全く救済されていない」「一日も早く解散命令を出して、反社会団体だと認定してほしい」と訴えました。
阿部氏は、協会の田中富広会長が共同通信のインタビューで高額献金について「家庭に対する配慮が足りていない部分があった」「事実だとすれば申し訳ない。改革していかなければならない」(1日付)と答えたことに言及。「こう述べる一方で、集団交渉には応じていない。欺瞞(ぎまん)性は明らかだ。申し訳ないと思うのであれば、第1次集団交渉に信徒会(協会のダミー団体)ではなく、組織としてしっかり対応すべきだ」と主張しました。