2023年3月18日(土)
統一協会関連団体にODA資金
穀田議員「外務省調査ずさん」
外相「再確認する」
衆院外務委
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日本共産党の穀田恵二議員は17日の衆院外務委員会で、統一協会の関連団体「世界平和女性連合」(WFWP)が西アフリカのセネガルで運営する職業訓練校に、政府開発援助(ODA)として955万円余を供与していた問題を追及しました。外務省は資金供与先の団体とWFWPとは「関係がない」とする調査結果を示しましたが、穀田氏が両者の関係を示す新たな公開情報を示して追及。林芳正外相は「再確認」すると述べ、再調査に追い込まれました。
この問題は昨年11月に穀田氏の追及で発覚。岸田文雄首相は問題を「確認する」と答弁していました。
この日の質疑で林外相は、供与先の団体がWFWPの傘下団体ではなく、WFWPは同校の運営に関係していないことを現地大使館を通じて確認したと説明しました。
穀田氏は、統一協会が運営するホームページの記事を示し、セネガルの統一協会と関連団体「天宙平和連合」が今年1月に行った式典に、供与先の団体の代表が参加していると指摘。肩書はセネガルのWFWPの副会長と記されており「関係ないどころか世界平和女性連合の幹部ではないか」とただしました。
さらに、WFWPのホームぺージには、統一協会の韓鶴子総裁の肖像写真が飾られた職業訓練校の校舎内のようすが確認できると指摘。米国のWFWPから1万4千ドルの資金提供を受けたことも公開されていると述べ、「調査はずさん極まりない」と調査のやり直しを求めました。
林外相は「われわれが聞き取りでしたことと相反する指摘を受けた」「指摘があったことを含め再確認しなければならない」と答えました。穀田氏は、統一協会をめぐって今も被害が続いており「幕引きは許されない」と強調しました。