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2023年2月8日(水)

徹底追及 統一協会

先祖供養の献金 韓国の約5倍 米国の約3倍

世界展開 日本からの資金頼る

 統一協会(世界平和統一家庭連合)が日本の信者に求める先祖供養の献金が、韓国在住の信者と比べて約5倍の金額となっていることが7日、本紙の調べで分かりました。米国在住の信者と比べても3倍近い献金額であり、統一協会が日本の信者から特別に過度な献金を集めていることが明らかになりました。(統一協会取材班)


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(写真)統一協会の試算サイトで計算した(左から)日本、韓国、米国の「先祖解怨・先祖祝福」の献金額

 統一協会は供養行事である「先祖解怨(かいおん)・先祖祝福」で、430代前までの先祖の供養とそのための献金を信者に求めています。統一協会の試算サイトによると、国内在住の日本人夫婦の場合、430代前まで供養すると計1477万6千円の献金が必要になります。

国内外で差

 本紙は国外信者に向けた供養の試算サイトを確認しました。これによると、国・地域によって供養に必要な献金額が異なっていました。

 統一協会の本拠地である韓国に在住する信者夫婦の場合、供養を達成するには、計2920万ウォンが必要となっています。1円=10ウォンとして換算すると292万円です。国内信者の献金は韓国の約5倍となる計算です。

 また米国在住の信者夫婦の場合、供養を達成するには計4万240ドルが必要となっています。1ドル=128円で換算すると約515万円です。国内信者の献金は米国の3倍近くになっています。

 韓国と米国で信者生活をしたことがある信者2世によると、日本の信者は国内と国外で献金額に大きな差があることを知らされていないといいます。

開祖が指示

 なぜ日本だけが高いのか―。統一協会は韓国や米国などで世界展開をしていますが、それらの多くは日本からの資金に頼っているとされます。実際、統一協会の開祖、文鮮明は日本が資金を集めるよう指示を出しています。

 文鮮明の言葉を収録した『天聖経(てんせいきょう)』では、日本を「エバ国」と呼んで、「日本はすべての物資を収拾して、本然の夫であるアダム国家、韓国に捧(ささ)げなければならない」としています。さらに日本が「エバ国」の使命を果たさなければ「跡形もなく消える」と脅し、「どのような犠牲を払っても責任を全うしなければならない」と迫っています。

 また統一協会は、供養の献金を完納しないと、先祖が子孫を恨み「悪さをするようになる」と信者を脅しています。こうした結果、日本の信者は高額の献金に追い立てられるようになります。

 前出の信者2世は、配偶者が韓国や米国の国籍でそれらの国に住む日本人の場合は、両国の献金額が適用されていたとして、こう批判します。「国外に住んでいたとき、日本在住の日本人信者だけ献金が高くなっていることを知ってショックをうけた。親の高額献金の結果、高等教育を受けられない子どももいる。統一協会は解散させるべきだ」


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