2022年12月1日(木)
統一協会の活動促進明白
ODA資金回収を
穀田氏会見
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日本共産党の穀田恵二国対委員長は30日、国会内で記者会見し、政府が統一協会の関連団体「世界平和女性連合」(WFWP)のアフリカ・セネガルでの活動に政府開発援助(ODA)として955万円余を無償資金協力していた問題をめぐり、統一協会の雑誌が同国での宣教活動を紹介し、宣伝していることを指摘し、資金返還を改めて要求しました。
同問題は、穀田氏が11日の衆院外務委員会で追及。国民の血税であるODA資金が、WFWPがセネガルで運営する職業訓練校の新校舎建設につぎ込まれていました。
28日の衆院予算委員会では日本共産党の田村貴昭議員が取り上げ、岸田文雄首相は統一協会の関連団体だと「把握できなかった」と弁明。「統一協会の活動を促進するかのような誤解を与えていることがないか確認する」「信用を利用する事態があれば、政府として対応を考える」と答弁しました。
記者会見で穀田氏は、統一協会が発行する雑誌『True Peace』2019年4月号で「セネガルの統一協会の取り組み」として同訓練校や集団結婚式などを紹介していると指摘。「岸田首相のいう、統一協会の活動を促進する活動が行われているのは明白だ」と強調しました。
さらに穀田氏は、岸田首相が「現地大使館を通じて確認したが、問題があるような行動は行われていない」と予算委で答弁していることを挙げ、「統一協会の宣伝に使われている。一体どこを調べたのか」と批判。「統一協会に対して政府資金の返還を求めるべきだと強く要求したい」と語りました。