2022年11月12日(土)
統一協会系に政府資金
セネガルの学校 955万円供与
穀田氏が追及 外務省認める
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統一協会(世界平和統一家庭連合)の関連団体がアフリカのセネガルで開校・運営する学校に、政府開発援助(ODA)として955万円余の無償資金協力を行っていたことが、11日の衆院外務委員会で明らかになりました。日本共産党の穀田恵二議員の追及に、外務省大臣官房の原圭一審議官が「ODA供与を行った」と認めました。
穀田氏は「国民の血税が使われたことは極めて重大だ」と厳しく指摘し、外務省と統一協会の関係を徹底調査するよう要求。林芳正外相は、他にも同様の事例がないか確認すると答えました。
穀田氏は、統一協会の関連団体である「世界平和女性連合(女性連合)」が2018年1月に日本政府の支援でセネガルの首都ダカール市の郊外に職業訓練校の2号校を建設し完成したとする報告書を指摘。ODA資金を供与したのかとただしました。
原審議官は「訓練校の建設資金として2015年2月に決定し供与した」と答弁。穀田氏は「岸田文雄首相が外相だった時だ」と指摘しました。
さらに穀田氏は、統一協会関連団体の女性連合が開校・運営する職業訓練校「ニューホープ技術専門学校」で18年10月に開催された創立20周年記念式典に、宮下考之大使(当時)が女性連合の堀守子日本会長と出席し祝辞を述べたことを示し、「日本の大使が女性連合の活動を称賛していたことは重大問題だ」と強調。在外公館職員と統一協会の接触も含め徹底調査し、接触禁止措置を講じるべきだと求めました。林外相は「今後一切関係を持たない考え方で対応したい」と答えました。