2022年10月28日(金)
動かぬ証拠で山際氏追いつめる
日曜版スクープの力
自民と統一協会の癒着に切り込む
国民世論に追い詰められ、経済再生担当相を辞任した山際大志郎氏。「山際氏は大臣を辞任すべきだ」の世論が広がるきっかけとなったのは、山際氏と統一協会(世界平和統一家庭連合)との深い癒着を、動かぬ“証拠”で明らかにした「赤旗」日曜版の連続スクープでした。
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岸田文雄首相は、8月の内閣改造で統一協会との接点が判明した閣僚を交代させました。「調査中」と沈黙していた山際氏は留任しました。
山際氏は8月10日の再任時の記者会見で、関連団体のイベント参加(2018年)や会費支出(13年)という2件の接点を公表。「近年は関連団体のイベント出席などの関係はもっていない」と明言していました。その“ウソ”を事実で覆したのが、日曜版の連続スクープでした。
民放各局が後追い
日曜版(8月21日号)は、19年10月に東京都内で催された、文鮮明夫妻の提唱事業「レダ開拓20周年記念式典」(後援、統一協会)で、山際氏があいさつしていた事実を証拠写真付きでスクープ。同28日号では、統一協会の開祖・文鮮明氏も参加した韓国での「国際指導者会議」(10年2月、「天宙平和連合」主催)に山際氏が出席し歓迎あいさつの担当をした証拠文書を示し、連続スクープしました。
日曜版(8月28日号)スクープを受け山際氏は記者会見(同25日)で「ホームページに載っているのであればそうなのではないか」とのべ、韓国のイベントへの出席を認めました。
日本テレビ系の「ミヤネ屋」は同25、26両日の放送で、日曜版報道を紹介。「『しんぶん赤旗日曜版』(今月28日号)によると」というパネルを使って報じました。
同26日放送のテレビ朝日系「モーニングショー」でも、「新たに発覚“旧統一教会”関連団体のイベント」「山際大臣が出席を認めたイベント」と題して「しんぶん赤旗 日曜版(8月28日号)から」というパネルで山際氏の疑惑を取り上げました。
日曜版の連続スクープに加え、山際氏にはナイジェリア(11年7月)やネパール(16年7月)でのイベント出席、統一協会トップの韓鶴子総裁との写真撮影などが発覚しました。
井野副大臣も追及
日曜版は山際氏だけでなく、井野俊郎防衛副大臣と統一協会との深い癒着についても連続スクープしています。
10月23日号では井野事務所が統一協会関係者にパーティー券の購入や自民党への入党を依頼し、その“見返り”に国会・首相官邸見学までさせていたことを明らかにしました。
同30日号では、統一協会側が今から7年前の15年に井野氏の後援会を設立していたことを報道。井野氏が防衛副大臣就任後も後援会は解散しておらず、“現在進行形”での統一協会側との重大な癒着を明らかにしています。
統一協会問題で岸田首相は“これから”どうするかのみに焦点をあて“これまで”の自民党との深刻な癒着関係にはフタをする論点そらしに出ています。これを打ち破るために日曜版はこれからも、統一協会と自民党との深刻な癒着の実態を追い続けます。