2022年10月22日(土)
徹底追及 統一協会
山際担当相、韓総裁と集合写真
19年 自民議員ら7氏 “広告塔”に
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統一協会(世界平和統一家庭連合)の韓鶴子総裁ら最高幹部と、自民党の国会議員経験者7氏が2019年に撮影した集合写真を、本紙は21日、入手しました。写真には、18年以降の韓総裁との面会を国会答弁(17日)で否定していた山際大志郎経済再生担当相も入っています。当時、全国霊感商法対策弁護士連絡会は国会議員に統一協会と連携するような活動を控えるよう要請していました。この要請を無視して統一協会の“広告塔”となった責任が問われます。
写真に写っている国会議員経験者は、自民党の山際氏、神田憲次衆院議員、工藤彰三衆院議員、東郷哲也元衆院議員(故人)、江島潔参院議員、北村経夫参院議員、島村大参院議員の7氏。統一協会側は韓総裁、日本本部の徳野英治会長(当時)、ダミー団体の天宙平和連合(UPF)ジャパンの梶栗正義議長(国際勝共連合会長)です。
写真が撮影されたのは19年10月5日。この日は名古屋市のホテルでUPFが「ジャパンサミット&リーダーシップカンファレンス2019」を開催。集合写真には写っていませんが、自民党の細田博之衆院議員(現議長)が出席し、スピーチしていました。翌日6日は統一協会が愛知県国際展示場(常滑市)でイベントを開いていました。両日とも韓総裁らが出席していました。
写真は韓国にある統一協会本部が配信する「HJグローバルニュース」(20年8月1日)の日本特集で紹介されました。この特集は「宣教現場の希望あふれるニュース」を届けるというもので、集合写真が統一協会の布教活動に使われた形です。
本紙は現職国会議員の6氏に質問しました。韓総裁との新たな面会が発覚した山際氏は、名古屋出張の際に「誘いをうけて集合写真を撮影したのではないか」と回答。他方で「写真を撮った覚えはない」としています。ほかの5氏は期限までに回答がありませんでした。
全国霊感商法対策弁護士連絡会は19年9月27日に、愛知県での統一協会のイベントに参加しないよう全国会議員に要望書を送っていました。(統一協会取材班)