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2022年10月21日(金)

「これまで」の癒着関係にフタ 卑劣な論点そらしは許せない

統一協会問題 志位委員長、首相を批判

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(写真)記者会見する志位和夫委員長=20日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は20日、国会内で記者会見し、「自民党と統一協会(世界平和統一家庭連合)との深刻な癒着関係がいよいよ底なしの状態を呈している」として、新たな癒着関係を明らかにした二つの報道を紹介しながら、政府・自民党に責任ある調査を行うよう強く求めました。

 一つは、今週号(23日号)の「しんぶん赤旗」日曜版で報じている井野俊郎防衛副大臣と統一協会との関係です。

 志位氏は、非常に深刻な癒着関係だと批判した上で、「重大なのは、自民党が公表した統一協会と所属国会議員との接点の点検結果には、井野氏の名前が何もあがっていないことだ。接点を自己申告させる議員任せの対応では全容解明はできないということを物語っている」と指摘。自民党が党として責任を持って調査するべきだと強調しました。

 二つ目は、「朝日」が同日付で報じた、統一協会の友好団体が選挙の際に自民党の国会議員と事実上の「政策協定」を結んでいたという問題です。

 志位氏は、「本部を韓国に置いている統一協会=勝共連合が自民党議員との『政策協定』によって政策項目を実行させるということになれば、日本の政治に対する内政干渉になる大問題だ」と指摘。さらに、「自民党の『点検』ではこうした事実も一切出てきていない。井野氏については『赤旗』のスクープ、事実上の『政策協定』については『朝日』のスクープでようやく明らかになった」として、「こんなやり方ではなく、私たちが繰り返し求めているように、自民党・政府の責任において統一協会との癒着関係の全貌を自らの手で明らかにするべきだ」と重ねて求めました。

 記者から、今後の追及の仕方について問われ志位氏は、「被害者救済はもちろん重要だが、岸田文雄首相の姿勢は、『これから』どうするかのみに焦点を当て、『これまで』の自民党と統一協会との深刻な癒着にはふたをするというものだ。これは卑劣な論点そらしだ」と指摘。「一番の問題は、これまでの癒着関係が多くの被害を生み、そのことへの調査、検証、反省がないことだ。これまでの癒着関係にふたをすることは絶対に許してはならない」と述べました。


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