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2022年10月17日(月)

徹底追及 統一協会

議員秘書募集 信者に「案内」

政党・議員名ふせ2世勧誘

 統一協会(世界平和統一家庭連合)の信者が2013年に、2世信者らに向けて衆院議員の秘書募集の案内を送っていたことが16日、本紙が入手した複数の募集案内文から分かりました。関係者によると、これらの案内文は、2世信者たちのグループなどに送られました。いずれも13年春ごろに送信されています。(統一協会取材班)


写真

(写真)統一協会の信者が2世信者らに送った衆院議員秘書の募集案内。文中の「UC」は統一協会、「食口」は信者の意味です

 一つは「衆議院議員の秘書募集」とする案内文です。この案内文では衆院議員の秘書をしている統一協会の青年信者から連絡が入ったとして、「誰か居ましたら、ぜひご紹介頂けると幸いです」としています。

 議員名や所属政党は書いていませんが、この議員は信者ではなく「体育会系の方」「結構、厳しめの方で、今後の政党の構想としても伸びのある方」などと紹介しています。

 もう一つは「政治家をガチで目指すあなたへ!」というタイトルで、とくに学生信者に向けた募集案内文です。この案内も議員名や所属政党は書いていません。ただ男性の信者から聞いた話として、「神奈川県?にて衆議院議員に当選された政治家の方が、秘書を募集しているとのことです」と記しています。

 そのうえで「あなた、もしくはお近くに政治家志望の方がいらしたら、滅多(めった)にない機会だと思うので、是非、将来を明るくできるようご協力をお願い致します」としています。

 関係者によると、統一協会は自民党などの国会議員に食い込むため信者を選挙運動員や秘書などとして派遣してきました。自民党では保岡興治元法相(故人)の秘書官が統一協会の集団結婚に参加していたことが明らかになっています。

 問題の秘書募集案内が出される少し前の12年12月には、総選挙で政権交代がおき第2次安倍晋三政権が成立しました。別の関係者によると、この総選挙の前に統一協会の政治組織である国際勝共連合の幹部が、安倍氏に接近していました。


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