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2022年10月12日(水)

協会側「献金返せぬ」 信者家族証言

野党ヒアリング

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(写真)統一協会問題の野党国対ヒアリングで発言する木村壮弁護士(左)=11日、国会内

 統一協会(世界平和統一家庭連合)問題に関する野党国対ヒアリングが11日、国会内で開かれ、元2世信者の被害者から、高額献金の返金請求をめぐる、同協会の極めて不誠実な対応が詳細に語られました。

 元2世信者の鈴木未来さん(仮名)は、献金についての協会の「家族の納得性が大事」(4日の会見)という発言を信じ、会見中に協会本部に両親の1億円をこえる高額献金の返金を求めましたが、同本部からは「大前提として、献金した本人の返金(のみ)に応じます」と信者家族からの返金請求には応じないとの回答がありました。

 その後、鈴木さんの両親が心変わりし、全額返金請求をしたにもかかわらず、協会は「法律上、献金は返せない。福祉金という形で返す。額が決まったら連絡する」と返答。鈴木さんが、20年という時効が迫る中、返金額がいつ決まるのかを協会に問い合わせても、「手続き中なので誰も分かる人はいません」との返事だったといいます。

 全国霊感商法対策弁護士連絡会の木村壮弁護士は、過度な献金をさせないという協会のコンプライアンス宣言にふれ、「過度な献金は問題なので全額返しますよと言っているようにも映るが、現状は違法性がある程度立証されそうなものについて一部返金するという対応しかしてきていない」と指摘しました。

 野党議員は「ここまで社会問題化し、被害相談が続いている。これまでに宗教法人法に基づく報告を統一協会に求めたことがあるのか」と質問。文科庁担当者は「今の時点で、何か報告を求めるということはしていない」と答えました。


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