2022年9月30日(金)
細田議長と統一協会の関係
隠ぺいと無反省 国会で説明をできなければ辞任を
志位委員長が会見
日本共産党の志位和夫委員長は29日、国会内で記者会見し、細田博之衆院議長が統一協会との関係を認める文書を発表したことについて問われ、「細田議長が統一協会の最大の広告塔の一人だったことが改めて明らかになった。同時に、大事な部分は隠ぺいし、反省は一切書かれていない。議院運営委員会の場など国会での説明を強く求める。それができない場合には議長を辞任すべきだ」と述べました。
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志位氏は、細田氏が発表した文書には、「国際会議」への出席など統一協会との接点が八つも書かれていると指摘。「この文書だけでもずぶずぶの関係が示された。現状では統一協会と最も深刻な癒着関係にある人物の一人だ」と述べました。
同時に、統一協会の韓鶴子総裁を迎えた2019年の会合で、細田氏は「韓鶴子総裁の提唱によって実現したこの国際会議の場はたいへん意義深い」「会議の内容を安倍総理にさっそく報告したい」と重大な発言をしているにもかかわらず、こうした発言の内容は文書に一切書かれていないと指摘。「これは一番深刻な接点だと思うが、話した内容は一切書いていない。大事なことは隠ぺいしている文書だ」と述べました。
志位氏はさらに、「これだけずぶずぶの関係を持ちながら、一切反省が書かれていない」と強調。文書では、地元の関係団体が選挙で細田氏を支持する意向があったことを「事実」と認めた上で「関係者は、私が知る限りでは普通の市民であり、法令に反する行為を行っているとの認識はない」と弁明していることについて「統一協会は法令に反する行為をたくさんやっている。そういう団体という認識も反省もまったくない」と批判しました。
志位氏は「まさに隠ぺいと無反省の文書だ。紙切れ1枚ですんだことにはならない。国会に出てきて説明すべきだ。それすらできないなら議長をやめるべきだ」と語りました。
また、尾辻秀久参院議長は協会との関わりがないことを確認したという文書を議長名で発表したが、細田氏は衆院議員名での発表だったとして、「さすがに恥ずかしくて議長名で出せないような文書だということだ。議長の資質が厳しく問われる」と述べました。