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2022年9月22日(木)

自民と統一協会の癒着

「点検」漏れ底無し

 自民党が、党所属国会議員と統一協会(世界平和統一家庭連合)との関係の点検結果を公表(8日)した後に、点検から漏れた新たな関係の発覚が相次いでいます。

 20日には山際大志郎経済再生相が、2018年に統一協会主催のイベントに出席していたことを明らかにしました。外部からの指摘をうけて出席を確認したとし、党への報告も速やかに訂正すると述べました。これまで山際氏は、13年に関連団体に会費1万円を支出し、16、18、19年に関連団体イベントに出席したと説明。いずれも報道などで指摘を受けた後に認めるという不誠実な対応に終始しています。虚偽を繰り返していると言われても仕方ない対応で、閣僚としての資質が問われます。

 木原誠二官房副長官も12日、16年に関連団体が主催したパネルディスカッションに参加していたと発表。外部の指摘で「記憶が呼び覚まされた」などと無責任に説明しました。今村雅弘元復興相は12、13年に関連団体の会合であいさつし、平井卓也元デジタル相は協会主催の会合に出席していました。

 点検結果の公表後に追加・修正の報告が党本部に出されていることに関し、自民党の茂木敏充幹事長は20日の記者会見で「時期を見て集約し、公表したい」と述べました。

 点検結果については、「共同」の世論調査(17、18日)で「十分でない」が80・1%に上っています。点検は、ずさんなだけでなく、安倍晋三元首相や細田博之衆院議長は対象外とされるなど全容解明には程遠いものです。表面的・外形的な接点だけでなく、なぜ癒着が生まれたかなど党として責任を持った徹底した調査が求められます。


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