2022年9月10日(土)
統一協会問題
自民の「点検」に疑惑の声
平井元デジタル相めぐり
8日に自民党が統一協会(世界平和統一家庭連合)と接点のあった議員として「点検」結果に基づいて公表した121人の名簿の中に、平井卓也元デジタル相の名前がありました。しかし、「統一協会主催の会合への出席」の項目に、統一協会主催イベントに参加した磯崎仁彦官房副長官の名前が掲載されているにもかかわらず、同席した平井氏の名前は掲載されませんでした。
両氏は、2017年1月に香川県高松市で統一協会香川教区と真の家庭運動推進協議会(APTF)が主催する「真の父母様御聖誕記念礼拝」に出席。統一協会創始者の文鮮明と韓鶴子らの生誕を祝う行事で、横断幕を掲げる両氏の隣には統一協会の徳野英治会長(当時)の姿もあります。
磯崎氏の事務所は本紙の質問に、「参加したことを党に報告した。(統一協会)主催の行事に参加したのは、その1回のみ」と答え、SNSで拡散されている写真についても「その通りです」と事実を認めました。
磯崎氏が参加した1回のみを報告して「統一協会主催の会合への出席」リストに掲載されたとすれば、同席した平井氏がなぜリストにあげられていないのか。ネット上でも「あまりにガバガバで全く信用できない」「形式だけのザル点検」など批判が続出。氏名公表の基準が明確でなければ、自己申告の「点検」への疑惑の声は避けられません。