2022年9月4日(日)
自民は反省と調査を
統一協会問題 宮本徹氏が指摘
民放番組
日本共産党の宮本徹衆院議員は3日未明、テレビ朝日の「朝まで生テレビ!」に出演し、統一協会と政治との癒着や安倍晋三元首相の「国葬」の問題をめぐり与野党国会議員らと議論しました。
宮本氏は、統一協会と一体の反共謀略団体「国際勝共連合」を岸信介元首相らが日本に導入するなど、自民党と統一協会との密接な関係には歴史的経緯があると指摘。「反共」を共通の目標に、反社会的なカルト集団を選挙の実動部隊や謀略的な部隊として利用してきたとして、「ここへの深い反省が自民党には求められる」と強調しました。
また、統一協会と深い関係を築いてきた安倍元首相も含めた自民党と統一協会の50年にわたる癒着の調査を行うべきだと要求。自民党の片山さつき参院議員は「亡くなった方にはできない」などと拒否しました。
政治アナリストの伊藤惇夫氏は、「被害拡大に間接的に政治家が手助けしたことへの反省、総括がされていない」と指摘しました。
宮本氏は、国会の閉会中審査で、統一協会の信者が集まる集会に祝電を出した加藤勝信厚生労働相に、被害拡大につながった可能性への認識をただしたものの、加藤氏は質問に答えず、謝罪もしなかったと述べ、「こういう姿勢では、協会との関係の清算に向かっていかない」と批判。実態解明のため「政府自身の責任と同時に、国会で調査委員会をつくって調べることが必要だ」と提起しました。
「国葬」をめぐって宮本氏は、「国民に事実上弔意を求めることにつながる。内心の自由を脅かしていく問題であり、『国葬』というやり方は憲法違反だ」と主張しました。