2022年9月1日(木)
徹底追及 統一協会
佐喜真氏 韓国にも出向く
沖縄知事候補 20年2月 ダミー団体行事
沖縄県知事選(11日投票)に立候補している佐喜真淳(さきま・あつし)前宜野湾市長(58)=自民、公明推薦=が2020年、韓国で開かれた統一協会(世界平和統一家庭連合)関連の行事に参加していたことが分かりました。霊感商法や多額の献金で深刻な被害をもたらしてきた協会側との親密な関係が新たに判明した形です。(統一協会取材班)
ジャーナリストの鈴木エイト氏によると、韓国・ソウル近郊の高陽市で同年2月上旬に開かれた協会関連の国際会議「ワールドサミット2020」に佐喜真氏が参加していました。
統一協会のダミー団体「沖縄県平和大使協議会」がホームページに掲載した写真(現在は削除)に佐喜真氏が写っていました。
同会議は、統一協会のダミー団体「天宙平和連合」が主催。統一協会トップの韓鶴子総裁による特別演説も行われています。
統一協会系のウェブサイトに「120カ国から約6000人が参加」と記載。自民党の要職を務めた伊達忠一元参院議長など、日本の政治家も参加していました。
統一協会が政治家や政府関係者を集める国際会議について、鈴木氏は「協会側が要人を利用するためのイベントだ」と指摘します。
本紙は佐喜真氏の事務所に参加理由などを質問しましたが、期限までに回答はありませんでした。
佐喜真氏は19年7月から21年4月にかけて計8回、統一協会や関連団体の行事に参加。統一協会系のラジオ番組にも出演していました。
沖縄県内で統一協会の被害相談に取り組んできた三宅俊司弁護士は「佐喜真氏は統一協会本部がある韓国での行事に参加しており、協会側との深い関わりが疑われます。沖縄戦による家族の不幸につけ込むなど、2000万円以上を巻き上げる被害もありました。反社会的な団体と付き合うことが不適切だという認識がなかったことは重大です。政治家としての資質が問われる」と指摘しています。