2022年8月31日(水)
統一協会の実態を告発
カルト・反共 自民が利用
『サンデー毎日』掲載 小池書記局長インタビュー
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『サンデー毎日』9月11日号(8月30日発売)の「倉重篤郎のニュース最前線」で、「『旧統一教会と共産党』知られざる50年暗闘史」「自浄作用なければ自民党内閣は崩落する」との見出しで、日本共産党の小池晃書記局長のインタビューが掲載されています。
インタビューの冒頭、「毎日」の倉重専門編集委員は、「本稿では共産党の小池晃書記局長に登場願う」として「(教団について)どこよりも知悉(ちしつ)、その裏面史に対する造詣も深い」と紹介しました。
小池氏は、統一協会の“二面性”として、「一つは、霊感商法、高額献金、集団結婚という反社会的なカルト集団としての側面であり、もう一つは『国際勝共連合』という反共・謀略組織としての存在、活動だ」と指摘。その上で、米ソ冷戦を背景として、統一協会の反共・反動の「政治活動」を自民党が利用してきた実態を告発しました。
小池氏は、ソ連崩壊後も統一協会には、「安倍政権の改憲路線への後方支援や、ジェンダー平等、選択的夫婦別姓制度、同性婚の法制化など市民運動が大きく広がってきた中で、それを叩(たた)くという新たな役割が付与されている」と指摘。この二面性に問題の根深さがあり、「そう見ないと、なぜ政権与党たる自民党が、反社会的カルト集団とかくまでつながってきたか、すぐには断交できないか、という事の本質、全体像が見えてこない」と強調しました。
小池氏は、共産党は統一協会=勝共連合と不倶戴天(ふぐたいてん)の敵として半世紀以上たたかってきた蓄積があると述べ、「私も80年代以降キャンパスで原理研(旧統一教会系学生サークル)と対峙(たいじ)する自治会運動からのスタートだ」と振り返り、「この問題を徹底的に深く掘り下げることができるのは私たちではないか、と自負している」と語りました。
「岸田文雄首相に問題の解決ができるのか」と問われ、小池氏は「やらないとずるずる支持率が落ちるだけだ」と指摘。安倍晋三元首相と教団との深い関わりについて「このことを曖昧にしたまま国葬と言っても納得する人は少ない」と断じました。