2022年8月27日(土)
徹底追及 統一協会
女性信者で「PRチーム」
「VIP渉外」自民議員を支援
統一協会(世界平和統一家庭連合)とその政治組織「国際勝共連合」が、信者の女性たちでつくった「PRチーム」を通して、自民党国会議員などの選挙活動を組織的に支援していたことが26日、関係者の証言で分かりました。(統一協会取材班)
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関係者によると、PRチームは統一協会信者の女性たちで構成され、その役割は「VIP(最重要人物)渉外だった」と説明します。
女性たちは渉外の研修をうけ、選挙になると複数で車上運動員などとして自民党候補者らの陣営に派遣されていました。またチームの女性が秘書として議員事務所に派遣されることもあったといいます。
ある統一協会関係者は、PRチームが自民党衆院議員だった保岡興治元法相(故人)ら複数の議員に運動員を派遣していたことを明かしました。保岡氏は法相の時に国会答弁で、当時の秘書官が過去に統一協会の集団結婚に参加したことを認めています。
このチームは少なくとも1980年代から2010年代に活動していたとみられます。かつては都内の高級ホテルなどに拠点を置いていました。
関係者は「議員渉外では新たな協力議員をみつけるために、バレンタインデーにバナナケーキやシフォンケーキを議員側に配り好感度をあげていた。議員は男性がいくより女性の方が警戒されない」と証言します。
保岡氏の公設第1秘書などを務めた息子の保岡宏武衆院議員(自民党)に、興治氏への選挙支援などについて質問しましたが、期限までに回答はありませんでした。