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2022年8月25日(木)

新基地・ジェンダー・統一協会

対決点鮮明に 沖縄知事選公開討論会

 沖縄県知事選(25日告示、9月11日投票)に向けた公開討論会が24日、那覇市で開かれました(主催・沖縄タイムス、琉球放送、琉球朝日放送)。「オール沖縄」の玉城デニー知事、自公が推薦する佐喜真淳氏、下地幹郎元衆院議員3氏の対決点が鮮明になりました。

辺野古新基地

 デニー知事は、政府が県に出した辺野古新基地建設の設計変更申請について、「県が法律にしたがって埋め立ての正当性を厳正に審査し、不承認にした。不承認にした工事を進めるやり方は横暴だ」と批判。司法の場で県の立場を主張し、法律を順守するよう政府に求めることは「基地建設を止めることにつながる」と強調しました。

 クロス討論で下地氏が「横暴な政府を裁判では止められない」と述べたのに対し、デニー知事は「何を言っても無理だから横暴な政府に従えというのは、県民は絶対に納得しない。政府の横暴によって人権や自由がないがしろにされていると主張し続けなければならない」と反論しました。

 デニー知事は、辺野古埋め立て工期の「2030年までの短縮」を公約する佐喜真氏に対して、軟弱地盤の改良工事は7万本の砂くいを打ち込む非現実的な工事で、政府も12年はかかるとしていると指摘。「2030年」とする根拠や具体的な計画について尋ねました。しかし、佐喜真氏は「政府と協議を重ねながら、30年までにやり遂げる姿勢が大事だ」と述べるだけで、具体策を語りませんでした。

ジェンダー平等

 ジェンダー平等でも違いが明確になりました。質問に「○」「×」「△」で回答するコーナーで、「同性婚を法律で認めるべきか」との質問にデニー知事は「○」とする一方で、佐喜真氏と下地氏は「△」と回答。「選択的夫婦別姓を法律で認めるべきか」との質問にはデニー知事と下地氏は「○」、佐喜真氏は「△」と回答しました。同性婚について「△」と回答した理由を佐喜真氏は、「議論を重ねながら国民的な合意を得ることが重要ではないか」と述べ、後ろ向きの姿勢を示しました。

 デニー知事は、「LGBTQ(性的少数者)の方も安心して暮らせる条例を整備したい。人権が尊重され、生きる希望を見つけ、自分の力を発揮できる沖縄にしたい」と訴えました。

統一協会

 統一協会(世界平和統一家庭連合)や関連団体の行事に参加していたことについて佐喜真氏は、「(統一協会だとは)知らなかった。県民の皆さんに大きな誤解を招いたことは反省し、おわびする」と、説得力のない弁明を繰り返しました。自民党の沖縄選出国会議員や県議、市長にも統一協会との接点が発覚していることに関し、「詳細を知らない。コメントを控える」と述べるにとどめました。


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