2022年8月14日(日)
第2次岸田改造内閣
自民閣僚全員が靖国派
7人が統一協会系と接点
靖国派議連 | 統一 協会 |
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日本会議 | 神政連 | |||
首相 | 岸田文雄 | ● | ● | |
総務 | 寺田 稔 | ● | ● | ● |
法務 | 葉梨康弘 | ● | ||
外務 | 林 芳正 | ● | ● | |
財務 | 鈴木俊一 | ● | ||
文科 | 永岡桂子 | ● | ● | |
厚労 | 加藤勝信 | ● | ● | ● |
農水 | 野村哲郎 | ● | ● | |
経産 | 西村康稔 | ● | ● | |
環境 | 西村明宏 | ● | ● | ● |
防衛 | 浜田靖一 | ● | ● | |
官房長官 | 松野博一 | ● | ● | |
デジタル | 河野太郎 | ● | ||
復興 | 秋葉賢也 | ● | ||
国家公安 | 谷 公一 | ● | ||
少子化 | 小倉将信 | ● | ||
経済再生 | 山際大志郎 | ● | ● | |
経済安保 | 高市早苗 | ● | ● | ● |
地方創生 | 岡田直樹 | ● | ● | |
※本紙調査による。公明党籍の斉藤鉄夫国交相を除く。「日本会議」は「日本会議国会議員懇談会」の略、「神政連」は「神道政治連盟国会議員懇談会」の略で、●印は本紙がこれまでに入手した名簿に記載がある閣僚(過去の加盟歴を含む)。「統一協会」の●印は「世界平和統一家庭連合」やその関係団体と何らかの接点が明らかになった閣僚 |
第2次岸田改造内閣(10日発足)のうち、岸田文雄首相以下自民党籍の19人全員が日本会議国会議員懇談会(日本会議議連)と神道政治連盟(神政連)国会議員懇談会の二つの靖国派議連のいずれかに加盟してきたことが本紙の調査でわかりました。公明党籍の閣僚以外全員が靖国派議連に加盟していたのは、2018年10月発足の第4次安倍改造内閣以来です。しかも、靖国派閣僚のうち7人が霊感商法などの反社会的活動が指弾されている統一協会(世界平和統一家庭連合)やその関連団体と接点があります。(表)
問題の靖国派議連は、過去の日本の侵略戦争を“アジア解放の正義の戦争”と正当化する靖国神社への首相の公式参拝を主張する改憲右翼団体「日本会議」と一体で活動。同会議は、憲法改定を主張するとともに、ジェンダー平等に反対し、個人の自由よりも家父長制に基づく「家庭秩序」を唱えるなど、統一協会との共通点があります。安倍晋三元首相は、日本会議議連の特別顧問と神政連の議連会長をそれぞれ務めていました。
自民党籍の閣僚のうち小倉将信少子化担当相を除く18人が神政連の議連に加盟。再入閣した高市早苗経済安全保障担当相は日本会議議連の副会長を、加藤勝信厚生労働相と西村康稔経済産業相は同議連の副幹事長をそれぞれ務める重鎮で、高市、西村両氏は神政連の議連幹事も務めています。
米軍新基地建設強行などの対米従属政策とともに、海外発祥のカルト集団・統一協会と接点のある議員と靖国派議員が同居する異常な自民党の遺産を安倍・菅政権からそのまま引き継いでいるのが岸田政権の実態です。