2022年8月4日(木)
熊本県が後援取り消す
旧統一協会系行事 共産党指摘受け
県民から党に激励
旧統一協会(世界平和統一家庭連合)系の団体の行事(「ピースロード」)に熊本県が名義後援をしていた問題で2日、同県は2022年分の後援を取り消したと発表しました。日本共産党熊本県委員会が7月29日に蒲島郁夫県知事宛てに後援取り消しを申し入れていた(本紙7月31日付既報)もので、数日で取り消しが実現しました。
行事は旧統一協会系の団体UPF(天宙平和連合)のプロジェクトで、県の実行委員には自民党や維新の会の国会議員などが名前を連ねていました。
日本共産党は申し入れで「政治家、地方自治体が参加、関与することは同会へのお墨付きを与え、被害を拡大することにつながる」と指摘していました。申し入れに対して、県民から「よくやってくれた」との激励の電話も寄せられました。その日の夕方には地元テレビ局が、翌日には新聞各紙が報道しました。
熊本県は、「現在、旧統一協会とUPFとの関係性がクローズアップされており、UPFのプロジェクトであるピースロードに対して、県民の不安や懸念が増大している。県民感情を踏まえ、県が名義後援を継続することは不適当であるとの総合的判断から取り消しを行う」としています。
山本伸裕党県議の話 ピースロードと旧統一協会との関係究明を求める県民の声が高まる中、党の申し入れがきっかけとなり、県民の声が県政を動かしたと思います。今後も、統一協会と政治家との関係、霊感商法・高額献金などによる被害者救済のために奮闘したい。