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2022年7月31日(日)

カルト被害拡大も

熊本県の旧統一協会系行事後援

共産党、取り消し求める

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(写真)県側に申し入れ書を手渡す(左から)山本県議、松岡委員長、橋田書記長=29日、熊本市

 日本共産党熊本県委員会は29日、旧統一協会(世界平和統一家庭連合)系の団体行事「ピースロード」に熊本県が名義後援していた問題で、後援の取り消しを求める申し入れを蒲島郁夫知事あてに行いました。

 熊本県のピースロード実行委員会には、共同代表実行委員長に、世界平和統一家庭連合の県代表、実行委員に自民党の木原稔衆院議員、西野太亮衆院議員、馬場成志参院議員、維新の小野泰輔衆院議員のほか、県議、市議、町議らが名を連ねています。

 申し入れでは、旧統一協会が単なる宗教団体ではなく、「霊感商法や高額献金を繰り返してきた反社会的カルト集団」と指摘。「政治家、地方自治体が参加、関与することは同会へのお墨付きを与え、被害を拡大することにつながる」として、県が名義後援した経過を明らかにし、県民と議会に真摯(しんし)な説明を行い、後援を取り消すとともに今後は名義後援しないよう求めています。

 申し入れに対し、原山明博県観光戦略部長は「名義後援の判断基準に明らかに違反があれば取り消しも含めて検討する。統一協会との関連を調査して対応を検討したい」と答えました。

 申し入れは、松岡勝県委員長、山本伸裕県議、橋田芳昭県書記長が行いました。


 ピースロード ホームページをみると「世界平和を推進するUPFの世界的な友好親善プロジェクト」とされています。「UPF」とは統一協会系のNGO団体である「天宙平和連合」のことであり、その創設者は旧統一協会の文鮮明です。

 同実行委員会は、平和を祈願して「北は北海道から南は沖縄から福岡を自転車で結び、リレー形式で縦走」と説明しますが、統一協会系の団体行事であることは明らかです。

 熊本県とともに熊本市、八代市、玉名市、宇城市、荒尾市、山鹿市、阿蘇市、水俣市、益城町、芦北町、玉東町が後援しています。


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