2022年7月24日(日)
徹底追及 統一協会
旧統一協会の名称変更 下村文科相(当時)下の認証
文化庁「事前に説明」
前川元事務次官「関知せずはおかしい」
霊感商法など反社会的活動が問題になってきた旧統一協会が2015年に正式名称を「世界基督教統一神霊協会」から「世界平和統一家庭連合」に変更した問題で、文化庁宗務課が下村博文・文部科学相(当時)に事前説明をしていたことが23日までに、分かりました。(統一協会取材班)
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文科省の外局である文化庁は「教義など団体の実体に変化がないと名前は変えられない」と申請を拒否してきました。安倍晋三政権下の15年になって急に態度を変え、名称変更を認証しました。
当時文科相だった自民党の下村博文衆院議員は今月11日にメディアの質問に答える形で名称変更の「最終決裁は、当時の(文化庁)文化部長」とツイッターに投稿していました。
これに対して立憲民主党の有田芳生参院議員が名称変更した15年に文化庁宗務課に確認したところ「大臣に事前に説明いたしました」との回答があったことを公表。この内容について日本共産党の宮本徹衆院議員が今月22日に宗務課に確認したところ、下村氏へ事前説明をしたことを認めました。
宗務課長時代に名称変更を拒否した前川喜平元文科事務次官は、下村氏への事前説明について「通常、事前に文科相へ説明するということは、認証するかどうか指示をあおぎにいくことだ。事前に聞いておいて何も関知していないというのはおかしい」と指摘します。
下村氏が代表の自民党東京都第11選挙区支部は、旧統一協会の開祖、文鮮明の提唱で創立された世界日報社から16年に6万円の献金を受けていました。
下村氏に認証を指示したかどうか質問しましたが、期限までに回答はありませんでした。