2022年3月27日(日)
沖縄戦 米軍上陸から77年
「悲惨な歴史 伝える」
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アジア・太平洋戦争の末期、沖縄県の慶良間(けらま)諸島に米軍が上陸し、沖縄で地上戦が始まってから、26日で77年となりました。
1945年3月25日、米軍は慶良間海峡を埋め尽くすように集結させた軍艦から各島へ艦砲射撃を開始。26日に座間味(ざまみ)村の阿嘉(あか)島に最初に上陸。他の島々にも上陸し、村が戦場になりました。米軍は、翌27日には渡嘉敷(とかしき)村の島々に上陸しました。
島は焼き尽くされ、逃げ惑った多くの住民が犠牲になりました。日本軍の命令・強制・誘導によって、家族が殺し合う「集団自決(強制集団死)」も起きました。
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座間味村の座間味島では26日、遺族や村民らが、集落と慶良間の海を見渡す高台にある「平和之塔」を訪れ、平和を誓いました。
中学生(13)の91歳になる祖母は「集団自決」を経験しました。手りゅう弾が爆発せず、我に返って生きのびたといいます。中学生は「爆発していたら自分はいなかった。おばあの話を島に来る人に覚えてもらえるよう話していけたら」と言い、ウクライナでの戦争について「やめてほしい。何で平和にできないのかな」と語りました。
島で生まれ育ち、ペンションを経営する男性(40)は、祖父母らから沖縄戦の話を聞き、毎年必ずこの日に塔に来て手を合わせています。「親が子に手をかけるという生々しい話を聞くと心が痛い。こういう悲惨な歴史があったことを後世に伝えていくのが使命だと思っている」と話しました。