2022年1月31日(月)
北朝鮮が中距離弾道弾
緊張を一段と高める
安保理決議違反の行為
今年に入って短距離弾道ミサイルの発射を続けてきた北朝鮮が30日、中距離弾道ミサイルを発射しました。北朝鮮のミサイル開発は核兵器開発と一体のものであり、弾道ミサイル技術を使った発射、弾道ミサイル開発関連のあらゆる活動を北朝鮮に禁じた国連安保理決議に違反しており、全く容認できません。
朝鮮労働党は19日、金正恩(キム・ジョンウン)総書記も出席した政治局会議で「(米国との)信頼構築措置を全面再考し、暫定的に中止していた全ての活動を再稼動させる問題を迅速に検討する」と決定しました。これは核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を中止した2018年4月の朝鮮労働党中央委員会総会の決定を破棄し、再開することを示唆したものです。
北朝鮮は17年、中距離弾道ミサイル発射に続いてICBM発射、6回目の核実験を強行した経緯があります。今回の発射は地域の緊張を一段と高める極めて危険な行為です。
北朝鮮は核開発と関連活動を中止し、放棄すべきです。そのために国際社会は北朝鮮に対し、結束して強く働きかけなければなりません。