2021年12月28日(火)
気候危機
志位委員長ら立ち上がる若者と懇談
切実な思い共有し持続可能な社会を
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日本共産党の志位和夫委員長らは27日、気候危機問題で行動している若い世代の人たち(気候アクティビスト)とオンラインも交えて懇談しました。全国各地で行動する若者が行動に立ちあがった思いや危機感、政治に求めることなどを語り交流しました。
共産党からは、志位氏と笠井亮衆院議員(原発・気候変動・エネルギー問題対策責任者)、吉良よし子参院議員が参加。司会を務めた笠井氏は、気候危機問題は今すぐ解決しなければいけない緊急課題だと強調。「私たちも大いに頑張らないといけない課題だと考えていますが、若いみなさんの経験や忌憚(きたん)のない意見を聞かせてください」と語りました。
都内を中心に活動している学生は、コロナ禍をきっかけに社会の矛盾を感じたと話し、「その理由を学ぶなかで今の社会は誰かの犠牲の上に成り立っていることを知りました。持続可能な別の社会があると思って声をあげています」と述べました。
札幌で活動している学生は、気候危機を解決できる残り時間があとわずかしかないことを知り、「死にたいと感じるほどの衝撃を受けました。それでも、諦めるわけにはいかないから声をあげています」と訴えました。
別の参加者は、専門家などからいくら科学的根拠を示されても、日本政府などがそれに基づいた政策を掲げていないと指摘。「そうした政治に疑問を感じています。企業や政治に何を求めるかをみんなで共有していきたい」と語りました。
COP26が開催された英国・グラスゴーにも駆けつけた参加者は、世界ではすでに深刻な状況が起きているが、「日本は気候危機をめぐる情報がそもそも知られていません」と訴え。「私は、人類最大の危機だと声をあげています。気候危機について学び、知れる場所をつくりたい」と話しました。
共産党への要望として、「CO2の削減目標達成に向けた、『公正な移行』について見識と知恵を集めて、発信してほしい」「党としてCO2削減に再生可能エネルギーを活用し取り組んでいる姿を見せてほしい」などの意見が出されました。
訴えを聞いた志位氏は、「若い人たちが、自分たちの未来が奪われていく切実な危機感があると実感しました」と発言しました。
神奈川県小田原市の休耕田でコメをつくりながら発電にも活用するソーラーシェアリングに取り組む小山田大和さんを訪ねたことを紹介。「初期投資はかかりますが、中長期的に見れば経済合理性があります。全国の耕作放棄地でソーラーシェアリングをすれば地域が元気になる。地域からこうした運動をつくっていくのも大事だと思います」と述べると、「明るい未来像を示していくことも大事ですね」との声が出されました。
志位氏は「切実な思いを全世代で共有し、運動も広げながら政治の大争点としても押し出したい。そのためにみなさんと力をあわせて全力で頑張ります」と述べました。