2021年12月7日(火)
電車内の痴漢・盗撮深刻
党都議団がネット調査
気づかれにくい実態 対策の強化求める声
|
日本共産党東京都議団は6日、インターネットでのアンケートによる「東京都内の『電車・駅での痴漢』、『盗撮』被害と対策の調査結果」について記者会見しました。11月14~23日の10日間で、1192人分の声が寄せられたものです。福手ゆう子、米倉春奈、斉藤まりこの各都議が報告しました。(調査結果)
昨年の調査で、特に多かった電車・駅の被害と、「盗撮被害の調査もしてほしい」との声に応えたものです。対象は東京都内の路線を利用する人で、回答者の96%が女性。年齢は39%が19~29歳で30代が33%、18歳以下も38人から回答がありました。
痴漢被害の状況では、「電車内で痴漢にあったことがある」は89・8%におよび、「目撃したことがある」は29・7%でした。福手氏は「周囲が気づきにくい状況が改めて浮かび上がった」と指摘しました。
盗撮被害では、「盗撮されたことがある」は24・6%、「目撃したことがある」は20・6%で、人に指摘されるまで気づかないなどの実態があり、被害はもっと深刻な可能性があります。
痴漢や盗撮をなくすために必要だと思う対策については、約8割が「人権教育」と「性教育」を選択。学校の対応の改善や、警察などによる取り締まりの強化を求める声もありました。女性専用車両の拡充を求める声も5割を超えました。
福手氏は「深刻な人権侵害であり性暴力である痴漢・盗撮の加害を無くし、誰もが安心して暮らせる東京にするために都議団として引き続き都に求めていく」と話しました。