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2021年12月6日(月)

米軍汚染水 即時撤去を

PFAS指針値1600倍 市民ら抗議集会

沖縄・うるま

写真

(写真)米軍基地からのすべてのPFASの即時撤去を求めて「頑張ろう」と三唱する集会参加者ら=5日、沖縄県うるま市

 沖縄県うるま市昆布の米陸軍貯油施設で6月、人体に有害な有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)を含む汚染水が流出した事故で、貯水槽から採取した汚染水から国の暫定指針値の約1600倍ものPFASが検出されたにもかかわらず、米側が公表に合意していない問題で、同市島ぐるみ会議は5日、同施設前で抗議の集会を開きました。

 同貯水槽から続く排水溝は市内を通る水路を通じて天願川とつながっています。同市島ぐるみ会議の照屋寛之共同代表は、米軍は「県民・住民の生命・健康を軽んじている」と批判。米軍基地は沖縄から「直ちに出て行け」と訴えました。

 6月の事故後、県と国、米軍の3者は調査を実施し、県の調査では、貯水槽から採取した汚染水から、PFASが1リットル当たり約8万ナノグラム検出されました。国の暫定指針値(50ナノグラム)の約1600倍でした。県の調査結果は7月30日には出ていましたが、米側の合意が得られず、約4カ月の間、正式に公表されていません。

 集会では、すべての在沖縄米軍基地からPFASを含む汚染水の即時撤去を行うこと、貯水槽周辺の土壌や天願川の汚染調査などを求める決議が採択されました。


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