2021年12月5日(日)
日本のどこの空にもオスプレイいらない
千葉の市民集会 志位委員長あいさつ
「オスプレイいらない! 習志野・八千代・船橋市民集会」(4日、千葉県船橋市)での日本共産党の志位和夫委員長のあいさつを紹介します。
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みなさんこんにちは。この場でのオスプレイに反対する集会は3回目になりますが、心からの連帯のごあいさつを送ります。日本共産党の志位和夫です。
この前の総選挙でのご支援に心から感謝を申し上げます。しっかりと教訓を学んで、次の参議院選挙では勝利を勝ち取るために頑張りますので、お力添えをよろしくお願いいたします。(拍手)
50機以上が配備―首都圏の空が「オスプレイ銀座」に
オスプレイの問題について、私は、三つ訴えたい。
第一は、オスプレイの大増強がいま行われつつあり、この首都圏の空が「オスプレイ銀座」にされようとしていることです。
いま配備が進められているオスプレイは4種類あります。
一つは、沖縄の普天間基地に配備されている米海兵隊のオスプレイ(MV22)。
二つ目は、東京の横田基地に配備されている米空軍のオスプレイ(CV22)。
三つ目は、横須賀基地を母港とする原子力空母に配備される米海軍のオスプレイ(CMV22)。
そして四つ目は陸上自衛隊のオスプレイです。
この四つのオスプレイ、計画段階のものを加えますと50機以上なんですよ。(「おーっ」と驚きの声)
50機以上ものオスプレイが飛びまわり、その整備を木更津駐屯地が請け負っている。この首都圏の空が「オスプレイ銀座」にされようとしている。とんでもないじゃないですか。(「そうだ!」の声)
オスプレイは、沖縄の空にも、首都圏の空にも、日本の空のどこにもいらないとの声を、みなさんと一緒に上げていきたいと思います。(拍手)
海外への「殴り込み」が仕事――危険な訓練をやめさせ、日米地位協定改正を
第二は、それではこのオスプレイは一体なんのために配備されているのか。日本を守るためじゃありません。特に米軍のオスプレイというのは、日本を拠点にして海外に殴りこむ、これが仕事なんです。
たとえば米空軍のCV22、これは敵地に低空で侵入する特殊作戦を世界中で行うことを任務としている軍用機です。アフガン戦争やイラク戦争でも使われ、特殊作戦の部隊を送り込んで戦争をやった。そういう軍用機です。
ですから、いま全国で何が問題になっているかと言いますと、低空飛行訓練をやったり、夜間飛行訓練をやったり、危険な訓練による被害が大問題になっています。
たとえば青森県の小川原湖。CV22がやって来て湖面すれすれに飛んで水中から兵士をロープで引っ張り上げる。こんな訓練をやっている。
なんでそんなことやるのか。それは、敵地に低空で侵入する強襲作戦などの特殊作戦を世界中で行うための訓練なんですよ。こんな物騒な訓練を日本でやっている。
とんでもありませんね。日本は植民地じゃありません。(「そうだ!」の声)
みなさん、低空訓練、夜間訓練、危険な訓練はすべてやめさせて、日米地位協定を改正させようじゃありませんか。(「そうだ!」の声、拍手)
「土地利用規制法」――発動許さず撤廃を
そして最後に3点目です。先ほどもお話がありました「土地利用規制法」が強行採決され、来年から施行の予定なんです。
たとえば陸上自衛隊習志野演習場・駐屯地の周囲の1000メートルが「規制・監視」の対象になり、勝手に「機能阻害行為」と規定づけられたら処罰の対象になる。
みなさん。逆じゃないですか。住民のみなさんが軍事基地を監視するのがシビリアンコントロールじゃないですか。(「そうだ」の声、拍手)
反対に権力によって監視される、こんな社会に絶対にしてはなりません。
この「土地利用規制法」の発動を許さず撤廃させようじゃありませんか。(「そうだ」の声、拍手)
みなさんとご一緒に平和な日本、そして平和な郷土をつくっていくために私も頑張りますので、一緒に頑張りましょう。以上をもってごあいさつといたします。ありがとうございました。(拍手)