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2021年11月28日(日)

英下院議員“これは女性の権利の問題だ”

赤ちゃん同伴禁止規則の改革要求

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(写真)生後間もなくの赤ちゃんを連れて地元で活動するステラ・クリーシー英下院議員(中央)=10月(本人のツイッターから)

 英下院の議場でこのほど、授乳が必要な3カ月の赤ちゃんを連れたまま討論に出席した女性議員が規則に反すると通告され、育児と政治の両立は可能であるべきだと議会運営の改善を求めました。SNS上などでの抗議の声の広がりを受け、リンジー・ホイル下院議長は、手続委員会での規則見直しを要請しました。

 ステラ・クリーシー議員(労働党)は23日、自身の息子を伴って審議に出席したところ、歳入委員長の秘書官から議院規則を引用され、「自身の子ども同伴の際は着席すべきでない」と注意を受けました。

 同議員は、「世界の議会の母たる英議会にいる母親は出席し、声を聞いてもらうことさえできないようだ」とこの通知文をツイッター上で公開。25日には英ガーディアン紙(電子版)への寄稿で、「これはすべての女性の問題であり、女性の政治への全面参画を阻む制度上の問題だ」と訴えています。

 英BBC放送によると、同議員は以前から生後3カ月になる息子を日常的に議会に連れてきており、その前には別の娘を議場に同伴したこともありました。

 下院議長が見直しを求めた議院規則は9月に改定されたばかりのもの。クリーシー氏は見直す動きを歓迎しているものの、どのような見直しがなされるかはまだ明らかではないとしています。


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