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2021年11月24日(水)

障害者の権利・生活守る

障全協が全国集会

 「障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会」(障全協)は23日、全国集会をオンラインで行いました。個人と全国の会場を合わせて350人以上が参加しました。


写真

(写真)障全協オンライン全国集会で、アピール案を拍手や手振りで採択する全国の参加者=23日

当事者ら報告

 障害のある当事者と支援者の5人が特別報告しました。

 そのうち大分市内で進む駅無人化に反対する「JR九州駅無人化裁判」をたたかう、障害者の生活と権利を守る大分県連絡協議会の大林正孝代表幹事は、原告の吉田春美さんの意見陳述を紹介。

 吉田さんは、無人化が予定されている8駅のうちの一つ高城(たかじょう)駅ではエレベーター工事をしていますが、「無人化されたら、前日までに予約をしなければ電車に乗れません。障害者は当日の時間変更や乗車駅の変更もできません」と話しました。

 無人化が進むと「障害者だけではなく、足腰の弱い高齢者にも不便な駅になってしまう」と指摘。「8駅のうち残る5駅の無人化だけは白紙撤回するように最後まであきらめず、大分地裁の良い答えが聞けるように明るく元気に楽しくたたかう決意です」と訴えました。

 天海(あまがい)正克さんは、65歳になったときに介護保険サービスの申請をしなかったとして千葉市から障害福祉サービスを打ち切られたことで月額14万円の費用が全額自己負担になり、このような行政処分は「納得できない」と「天海裁判」控訴審をたたかっています。「障害者総合支援法第7条の介護保険優先原則を撤廃させ、介護保険制度を抜本的に見直し利用料無料を実現させたい」と力を込めました。

 都留(つる)文科大学の後藤道夫名誉教授が「貧困と社会保障―憲法25条を守り活(い)かす運動の前進をめざして」と題して記念講演。

 集会は「憲法を守り活かそう!『市民と野党の共同』のさらなる前進を求める」アピール案を採択しました。


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