2021年11月17日(水)
困窮者に光熱費補助
岩手県がコロナ・冬季対策
補正予算案に計上
岩手県は15日の議案説明会で、コロナ感染症対策を盛り込んだ2021年度一般会計補正予算案(総額13億9100万円)を発表しました。冬の暖房には欠かせない灯油の価格高騰が続く中、「生活困窮者冬季特別対策事業費補助」として2億5764万円余を計上しました。
生活困窮者世帯の経済的負担を軽減するために市町村が行う光熱費や防寒用品などの助成に補助をします。対象となるのは住民税非課税の高齢者・障害者・1人親世帯と生活保護世帯のうち、市町村長が支援を必要と認めた世帯です。
1世帯当たりの補助基準額は5000円。県の市町村への補助額は▽市町村が福祉灯油の実施に使った経費の2分の1▽市町村が助成した世帯数に1世帯当たりの基準額(5000円)を乗じて得た額の2分の1―のいずれか低い方です。補助期間は12月から来年3月まで。
県議会はこれに先立つ10月13日、県生協連など4団体が提出した「福祉灯油の県内全域での実施を求める請願」を賛成多数で採択しました。日本共産党の斉藤信県議は「昨年まで実施した被災地福祉灯油に続き、請願採択を受けた今回の補助を高く評価したい」と話しています。