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2021年11月14日(日)

COP26inグラスゴー

若者・途上国・先住民・農民・障害者ら連帯

各国の交渉に「時間ない」 響く唱和「市民がパワー」

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(写真)街頭で訴える市民=12日、グラスゴー(小梶花恵撮影)

 【グラスゴー=小梶花恵】国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が大詰めを迎えた12日、市民グループや活動家の国連代表らは会議場で市民代表会議を開きました。若者や途上国、先住民、農民、障害者の代表らが発言。交渉中の各国政府代表にいらだちを表し、「もう時間はない」と訴えました。

 気候変動の影響やそれまでの開発で被害を受ける弱い立場の人々がお互いに連帯を表明し、発言のたびに聴衆が拍手と口笛、足を踏み鳴らして応えました。環境NGOの代表は「あいまいな『ネットゼロ』ではなく、すべての化石燃料を廃止せよ」といい、先住民代表は「私たちの土地を奪う『植民地』による気候変動対策を拒否する」と訴え、農民団体ビア・カンペシーナの代表は「土地や空気、水を汚染することを認めない」と発言しました。

 会議後、参加者は「市民がパワーだ」と合唱しながら会場外に向かいました。会場前ではフライデーズ・フォー・フューチャー(FFF、未来のための金曜日)のメンバーや市民など、入場パスを持たない人たちが街頭で訴え、会議参加者が合流しました。

 FFF横須賀の原有穂さん(17)は「26回もCOPを開いて取り決めてもまだ石炭火力発電所を建設したり森林伐採が止まったりしないことに、市民は不信感を持っています。日本の技術がすごいのは分かったけど、(技術開発を待っていたら)間に合わないんじゃないか」と話しました。

 マレーシアから参加したNGOのオスマワニ・ビンティ・オスマンさんは「1・5度目標を失わないためにも先進国は排出を止めてください。沿岸地域の海面が上がって住民が移住せざるを得なくなり、さらに進んでいます。これ以上の気温上昇は受け入れられない」と話しました。


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