2021年11月12日(金)
「気持ちよい共闘できた」
福島5選挙区で3勝 2選挙区も善戦健闘
総選挙で五つの小選挙区すべてで自民党候補との一騎打ちになった福島県。市民と野党の共闘の陣営が三つの選挙区で勝利し、残る二つでも善戦・健闘しました。地元紙が「共闘 県内で存在感」と大きな見出しで報じる結果に、「全体として気持ちのよい共闘ができた」と確信が広がっています。(福島県・野崎勇雄)
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自民党本部がテコ入れした重点候補に競り勝った1区の金子恵美氏(立憲民主党)は1日、党県委員会事務所を訪問し、「大変お世話になりました。(東北比例の)高橋千鶴子さんが当選して良かった」と謝辞を述べました。
町田和史委員長は「県内5選挙区すべてで野党共闘が力を発揮した。三つで当選、残る二つも善戦・健闘です」と応じ、今後の奮闘を誓い合いました。
2区で統一候補として善戦し、比例で復活当選した29歳の馬場雄基氏(立民)は、今回総選挙の最年少当選者。10日の初登院で「ここからが(議員としての)スタート」と意気込みました。
同氏は選挙中、日本共産党の国会議員や県議と肩を並べて訴える場面も。当選が決まった1日には党地区委員会事務所を訪れて祝福の拍手に包まれ、お礼を述べました。
日本共産党が唯一の統一候補になった5区では、立憲民主党県連副代表、社民党県連代表が第一声や小池晃党書記局長の街頭演説でともに訴えました。
日本共産党が1区の金子氏だけを自主支援した4年前と比べ、初めて共通政策、政権合意、選挙協力の合意を実現し、県内全選挙区で野党統一候補を立ててたたかう歴史的選挙となり、野党が互いに譲り合い、支え合い、相互に敬意を持てる共闘になったことが特徴です。
「市民と野党の共闘は激戦でも勝ち抜けること」を示したと見解を発表した、ふくしま県市民連合幹事の佐藤政男氏は「岸田自公政権の政策に対しては、野党共闘に基づいて解決を迫るべき課題が山積しています。来年の参院選の準備を進め、市民と野党共闘を体現する統一候補の早期擁立に努めたい」と語りました。