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2021年11月7日(日)

COP26inグラスゴー

気候危機打開 若者2.5万人

英 対策強化求めデモ

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(写真)デモ行進する若者ら=5日、グラスゴー市内(桑野白馬撮影)

 【グラスゴー=桑野白馬】英グラスゴーで開催中の国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)は5日、「若者とパブリック・エンパワーメントデー」を迎えました。気候危機打開に向け行動する若者の団体「未来のための金曜日(FFF)」は市内のデモ行進を主催。約2万5000人が、抜本的な地球温暖化対策の強化を求めました。

 COP26に合わせて訪英した幅広い国籍の環境活動家も列に加わりました。市内中心部の大通りを埋め尽くした参加者は「空の約束でなく行動を」「石油と石炭 いますぐやめて」と書いたプラカードを掲げ、「気候正義を、いま!」「たたかいは続く」と唱和しました。

 授業を欠席して訪れたニナさん(11)は、「気候変動で地球が死んだら、誰も学べなくなる。すぐ行動しないと間に合わない」と強調。母親と訪れたメイさん(11)は「おとなが本気で、私たちの声を聞けば気候危機を止められるはず。あなたたちの行動を、みんなが見ていると忘れないで」と呼びかけました。

 日本の高校生・大学生も列に加わりました。男性(21)は「熱気がすごくて元気づけられた。こんなに大勢の人が行動していると、日本に帰ったら伝えたい」と話しました。

 デモ行進後の集会では、気候変動の危機に真っ先にさらされる南米の先住民団体や、途上国の環境活動家が自国の窮状を告発。「気候正義は、格差や差別をなくす社会正義の実現でもある」と訴えました。

 スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさんも発言。COP26を「いつも通りのビジネスを続け、自分たちの利益のために抜け道をつくるための祭典」と批判しました。


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