2021年10月16日(土)
21総選挙激戦
大阪市守った共同 総選挙でも
大阪5区 宮本たけし 元
「自公維」候補と正面対決
衆院大阪5区(大阪市東淀川区、淀川区、西淀川区、此花区)は、公明党の「大阪都」構想賛成と引き換えに維新が候補者を立てないもとで「自民・維新に推された公明党候補」か「野党連合政権を切り開く日本共産党の宮本たけし予定候補(元衆院議員)」か、と熱い視線が注がれています。(速水大地)
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「野党共闘がんばって」「まっとうな政治を取り戻して」―。宮本予定候補や応援チームが地域を回ると声援が飛びます。
昨年秋の住民投票で大阪市廃止「賛成」に回った公明党に対して、自民支持層や無党派層、さらに公明支持層からも厳しい批判の声が上がる中で、「もっとも一生懸命がんばったのは共産党」と党派を超え信頼が深まっています。創価学会員からも「共産党の言っていることは正しい」「比例は共産党に入れる」などの声が寄せられています。
なにより命
コロナ感染爆発で同地域でも、容体が急変しても病床がなく自宅で留め置かれるなど命が守られない事態が多発。西淀病院副院長で大阪民医連会長の大島民旗さんは「国政では『Go To』事業に始まり五輪強行、大阪では住民投票に突き進んだ揚げ句に緊急事態宣言の解除前倒しで感染拡大と医療崩壊を招いた。コロナと同時に自公政治や維新政治とのたたかいだった」と話します。
公明前職は安倍内閣を総務大臣政務官として支えた人物。街頭では医療体制強化を訴える一方、通常国会では「病床削減法案」にも「高齢者医療費2倍化法案」にも賛成するなど市民の願いに背いています。
宮本予定候補は党支部と一緒に「コロナでお困りごとはありませんか」と生活相談やワクチン予約の手伝いなど地域の中で支援活動に奔走(ほんそう)。医療機関や保育園、業者と懇談し、切実な声を四つの区役所・区長との懇談・交渉などで行政につなぐ努力を強めてきました。
西淀川区に住む女性(60)もコロナ禍で日本共産党とつながった一人です。昨年秋に感染し、回復後も後遺症と持病に苦しみ仕事を続けられなくなりました。「生きていくすべがなくなった時に共産党の名前をふと思い出しました。勇気を出して電話すると本当に親身に相談に乗ってくれました。これからもがんばって生きていきたいと思わせてくれた共産党を大きく広げたい」
若者も期待
若者の間でも「共産党いいやん」「宮本さんがんばれ」の声が広がっています。昨年7月に少人数学級の実現と学費半額を柱とする「宮本プラン」を発表し、大学の学長など教育関係者との懇談に取り組みました。
投票権のない青年の声を国会に届けようと毎月欠かさず行う中学・高校生対話宣伝では、高い学費や理不尽な校則、気候危機、原発、ジェンダー平等の話題でも日本共産党の訴えが共感を呼び、対話が弾みます。「ウソや汚職まみれの政治家はいやだ」という声も多く、「森友学園問題追及の第一人者の宮本さん」(小池晃書記局長)への期待が高まっています。
共産党と宮本予定候補への支持の広がりを公明党前職陣営も警戒。小池書記局長を迎えた共産党街頭演説(9日、東淀川区)直前に同じ場所で演説した公明党参院議員は「自公連立政権の選択」を呼びかけ、「野党に断じて負けるわけにはいかない」と絶叫。市民と野党の共闘による野党連合政権樹立を食い止めるのに必死です。
幅広い市民が立ち上がれば政治が変わることは2度の住民投票勝利が物語っています。宮本予定候補を先頭に、地域では「大阪市を守るたたかいで広がった共同を総選挙でも。野党共闘を応援する人や無党派の人はもちろん、自民・公明や維新の支持者にも『今度ばかりは比例は共産党』と訴えを広げ、小選挙区でも風穴を開けたい」と燃えています。