2021年10月1日(金)
ブラック校則見直し進む
北海道 「地毛証明」廃止など
真下道議が質問
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服装や頭髪をチェックし、厳しく指導する「ブラック校則」が社会問題化する中、日本共産党の真下紀子北海道議は29日、道議会で追及しました。
倉本博史道教育長は全道立学校291校を対象に調査を実施し、117校の道立高校が「服装や髪型に関する規程」を見直し、校外生活について39校、欠席や早退手続きの扱いを24校が見直したと答えました。
道教委の調査結果では、授業中の水分補給を認めた例や、「地毛証明」の届け出廃止、ツーブロック禁止の見直し、男女制服を廃止し制服A・Bの選択に変更、ワイシャツの学校指定をなくした、などの事例があります。
党道議団は6月、道立高校191校(全日制)を対象にした校則調査を発表。合理的な範囲を超え、生徒の人権に関わる実態を示して、見直しの促進を求めていました。
真下氏は、男女の制服の区分を撤廃し、選択制を導入、「地毛証明」の届け出や特定の髪型禁止を廃止するなど、「いわゆるブラック校則の見直しが進み始めたことを歓迎する」と述べました。
倉本教育長は、見直しにあたって生徒総会の討論や生徒代表と教職員の協議、生徒や保護者、地域企業へのアンケートに取り組んだ例を紹介。「校則を見直すことで生徒の個性が尊重され、よりよい学校生活を送ることができるよう引き続き助言していく」と答弁。今後も見直しを進める姿勢を示しました。