2021年10月1日(金)
「いずも」からF35発着
3日以降に米軍機 空母化狙い
防衛省は30日、海上自衛隊のヘリ搭載型護衛艦「いずも」への米軍F35Bステルス戦闘機の発着艦を3日以降、太平洋上で実施すると発表しました。同省は「いずも」型護衛艦にF35Bを搭載することで、空母化しようと狙っています。既に甲板の耐熱塗装を完了したのを受けて、発着艦の検証を行うことになったもの。違憲の敵基地攻撃能力保有や、日米の軍事一体化を加速させる重大な動きです。
発表によれば、実施は3日から7日の間の1日で、米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)所属のF35B2機が参加。これに伴い「いずも」が30日午後、岩国基地に寄港しました。
安倍前政権は米国からF35B42機の購入を決定。当面、2024年度に6機、25年度に2機納入し、宮崎県の新田原(にゅうたばる)基地への配備を狙っています。
一方、米海兵隊のバーガー総司令官は、日米の一体化を進める狙いから、「いずも」から米軍F35Bの発着艦を繰り返し主張。実施時期について、「10月か11月」と明言していました。防衛省は岩国市への説明で、日米共同訓練で米軍F35Bの発着艦の可能性を認めています。