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2021年10月1日(金)

任命拒否「解決早く」

発生1年で日本学術会議会長

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(写真)オンラインで記者会見する梶田隆章会長=30日

 日本学術会議の梶田隆章会長は30日、25期の活動開始から1年にあたっての談話を発表し、菅義偉首相が会員候補6人の任命拒否を撤回しないまま1年が経過したことに対し、法の定めを満たさない状態の長期化は到底受け入れられないと批判しました。

 同日、オンラインで開いた記者会見で梶田会長は、「文字通り試練の1年だった」と振り返り、任命拒否問題を「一刻も早く解決したい」と述べました。

 談話では改めて、同会議が一貫して6人の即時任命と拒否した理由の説明を求めると同時に、首相には任命の責務があると指摘してきたことを強調。学術会議をめぐるさまざまな議論がおこるもとで、同会議はよりよい役割を発揮するための「自己点検と自己改革」の議論を進めてきたと紹介しました。

 感染症や気候変動の危機に触れ、「科学的知見を尊重した政策的意思決定がこれまでにも増して求められる現状にあって、日本の科学者の代表機関としての本会議が科学者としての専門性に基づいて推薦した会員候補者が任命されず、その理由さえ説明されない状態が長期化していることは、残念ながら、科学と政治との信頼醸成と対話を困難にする」と指摘し、「相互の信頼にもとづく対話の深化を通じて現在の危機を乗り越える努力が重ねられることを強く希求」するとしています。


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