2021年9月30日(木)

「基地に遺骨土砂」撤回求める公開質問状

総裁選４氏　だんまり

沖縄の「ガマフヤー」会見

（写真）記者会見する具志堅さん＝29日、沖縄県庁

　沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の埋め立てに、沖縄戦犠牲者の遺骨を含む沖縄本島南部の土砂の使用が計画されている問題で、沖縄戦の遺骨収集団体「ガマフヤー」は２９日、県庁で記者会見し、同計画撤回を求めて自民党総裁選４候補と各党党首に送った公開質問状について、４候補から回答がなかったことなどを発表しました。

　同団体代表の具志堅隆松さんは会見で、４候補が戦没者の救済や遺族の心情に寄り添った対応を表明せずに無回答だったことに、「残念を通り越して悲しい」と訴えました。

　同計画を含んでいる新基地建設の設計変更申請の承認後に国に同問題の説明を求めるとする公明党の回答について具志堅さんは、自公政権が同計画を「立てたこと自体が非人道的」だと非難。計画の撤回を求めてほしいのに「承認後」という考えに、「がっかりだ。ありえない」と憤りました。

　日本共産党や立憲民主党、社民党、れいわ新選組の野党４党からは、計画に反対する回答が届きました。具志堅さんは、政権交代のために次期総選挙で「（同４党には）頑張ってほしい」と述べました。国民民主党は無回答。締め切りを過ぎた２８日時点で日本維新の会の回答は未着でした。