2021年9月11日(土)
米軍PFOS汚水放出 オスプレイ部品の落下
沖縄県議会が抗議決議
全会一致で可決
沖縄県議会は10日、在沖縄米海兵隊が先月26日に米軍普天間基地(同県宜野湾市)から有害な有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)等を含む汚水を基地の外の下水道に放出した問題と、同基地所属のMV22Bオスプレイが飛行中に部品を落下させた先月12日夜の事故について、厳重に抗議する決議・意見書を、それぞれ全会一致で可決しました。
汚水放出に関する意見書・決議は、汚水の処理について日米間で協議が続く中で米側が一方的に放出を強行したことは「断じて容認できない」と批判し、放出に至った経緯を明確にして公表することを要求しています。
▽在沖縄米軍施設で保管するPFOS等を含む汚水の、米軍の責任による焼却処理▽在沖縄米軍施設におけるPFOS等の保管状況と管理・処理計画の把握・公表▽普天間基地と米軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)への立ち入り調査の許可―なども求めています。
オスプレイの部品落下事故に関する意見書・決議は、普天間基地所属機は今年だけでも不時着や鉄製コンテナ落下事故を立て続けに起こしており、「県民の不安と不信は増大する一方」だと強調。再発防止策が講じられるまで、今回の部品落下の同型機の飛行訓練中止を要求しています。
▽米軍機の点検の徹底や事故原因の究明で再発防止に取り組むこと▽事故発生時の迅速・正確な情報提供▽普天間基地の一日も早い返還実現―なども求めています。