2021年8月31日(火)
米軍 カブールで空爆
「IS車両標的」 子ども含む9人死亡
【ワシントン=遠藤誠二】米中央軍は29日、アフガニスタンの首都カブールの国際空港に対する過激武装組織IS―K(ISホラサン州)の脅威を取り除くためとして、同市内で無人機による空爆を行ったと発表しました。米CNNテレビは同日、この空爆で子ども含む市民9人が死亡したと伝えました。
中央軍は声明で、「カブール市内の車両に対し自衛の無人機空爆を行い、国際空港に対するIS―Kのさしせまった脅威を排除した。標的爆撃成功を確信している」「その兆候はないが、民間人巻き添えの可能性について調査している」と発表しました。
CNNテレビは29日、6人の子どもを含む家族9人が米軍無人機攻撃で殺害されたと、親族の話として報じました。
現地メディアは同日、カブール国際空港に向かっていた車両を米軍が空爆したと伝えました。車両は大量の爆発物を積んでいたとみられ、2次的な大爆発を起こしました。中央軍はその後の声明で、爆発物が市民に犠牲を広げた可能性にふれました。
現地メディアは29日、カブール国際空港周辺の住宅地にロケット砲が撃ち込まれ、子ども含む数人が死亡したと報じました。
カブール国際空港の周辺では26日、民間人・米兵ら約180人が犠牲となる大規模な爆弾テロが発生。米軍は報復として、無人機による空爆を実行し、IS―Kの計画立案者を殺害したと発表していました。